学校の様子

3年 理科(電気の通り道)

2025年1月8日 16時21分

3年生理科の最初の学習内容は物理分野の「電気の通り道」です。今までは、自然を観察したり、光や音等を目に見える形で学んでいましたが、今回は直接目で見ることのできない「電気」を学習します。中学校2年生でも学ぶ領域です。子供たちの疑問や思いを学習課題に生かしていきたいと思っています。

今回は、電気が通ると豆電球が光ることは皆知っていたので、実際に各自で光らせる実験をしました。ただし、導線と電池、豆電球を使うのですが、電池や豆電球のソケット(入れ物)は使用させませんでした。ここがポイントで、ソケットを使用すると、簡単に豆電球の明かりをつけることはできますが、本質的な学びである「電気の通り道」について、意識が向かない子が出てしまいます。ソケットを使用しないことで、豆電球の底面と側面に導線を接触させなければ明かりはつかないので、電気の通り道をより意識ができます。中学2年生の電流領域の導入でも行ったりしますが、中学生でも時間がかかることがあります。

なかなか直ぐに豆電球を光らせることができませんが、あえてヒントを与えないことで、皆活動に熱中していました。10分程すると、2人の子が「点いた!」と声を上げますが、一瞬で消えてしまいます。さらに5分程すると、一人が「点いた!」とずっと光らせることに成功!すると、皆がその子の近くに行って、どこが自分と違うのか、何がポイントなのか、自分なりに解釈して席に戻って試行錯誤しました。授業が終わるころには、ほとんどの子が豆電球を光らせることができました。次回の授業では、どうして導線の接触部の場所を変えないと光らないのかを確認する予定です。どの子も主体的、協働的に学びを調整しながら活動することができました。